【漫画】『ダンジョン飯』最新刊のネタバレ・感想、アニメ化はどうなるの…?
何気なく1巻を読んで以来どっぷりとハマってしまった漫画『』。
先日、最新刊の8巻を買って、また1巻の最初から読み返してしまったので、今回はその『』の感想など。
『ダンジョン飯』とはどんな漫画なのか?
『』は、いわゆる異世界ファンタジー系の世界設定を題材とした漫画。
ゲームでいうならドラクエやファイナルファンタジーのような剣と魔法の世界。
古くはソードワールドやダンジョン物といえばウィザードリィーやダンジョンマスターのような世界観。
『ダンジョン飯』はどちらかというと、色んな職業で色んな種族たちでパーティーを組んでダンジョンに潜る系統のストーリーや設定となっている。
そのファンタジー世界の死と隣り合わせのダンジョンの中で『グルメ(食)』にスポットを当てた意表をついた作品なのだが、こいつがなかなかクセがあって面白い!
RPG(ロール・プレイング・ゲーム)の世界ではおなじみの、剣を持った戦士や杖を持った魔法使い、弓を持ったアーチャーや罠を解除する盗賊たちなどが登場し、様々なモンスターがはびこるダンジョンに潜り、一攫千金のトレジャーハントや依頼を受けながら生活している。
長期間ダンジョンに潜り続けて狩やトレジャーハントをして生活してくと、どうしても困ってしまうのが飯の問題。
腹が減って油断をすると、いかに屈強なパーティーでもあっさり全滅してしまう。腹が減っては戦ができない訳ですな。
そこで主人公たちは仲間はほぼ全滅、危機的状況の中下した決断が、
『徘徊するモンスター(魔物)を狩って食ってしまおう!』
現地調達で生活出来るじゃん、というブッ飛んだ発想だ。
ファイナルファンタジーやテイルズシリーズなどにも料理の概念はあるが、あれはあくまでもパンやハムなどの普通のお食事。
『』では魔物(モンスター)が食材で、まさに食うか食われるかの設定。
かなりクレイジーな設定ではあるが、どうせ食うなら美味しくいただこうぜ!というドワーフの料理人のおっさんのポリシーを元に、死と隣り合わせの迷宮とグルメという食い合わせの超悪そうな食材を、美味く料理しているのがこの漫画の面白いところだと思う。
RPGでは雑魚キャラで定番のスライム(本当は強いんだけどね)も食うし、宝箱の罠ミミックも食うし、鶏と蛇が合体したコカトリスも美味しく料理してしまう。
容姿は全く違うが、美味しんぼの「山岡 士郎」のようなグルメ通のドワーフのおっさんが、色んな食材(気色悪い魔物)を旨そうに料理していく様が、ハマる人にはハマるんじゃないかな。
これがまた、美味しんぼの描画のように非常に美味しそうに描かれてしまっている。腹が減っているときにこの漫画を読むと、例え元は気色悪いモンスターが食材だとしても、「美味しそう・・・!」と感じてしまうはずだ。
正直なところ、最初の方で料理として出てきた「大サソリと歩きキノコの水炊き」と「ローストバジリスク」あたりは本気で美味そう!と思ってしまったくらいだ。
「動く鎧」とか、「どうやって食うんだよ・・・w」と思いながら読み進めていくと、
「なるほど、そういう原理で動いてるのね」
みたいな魔物の仕組みなども上手く解説されていて、RPGの雑学的な要素もふんだんに盛り込まれている。
もちろん、「動く鎧」も炒め物やら蒸し焼きやらスープやら焼き物にされて、完食されたが…。
何にしても、食材たちがドラクエのように愛嬌があって可愛らしい容姿のモンスターじゃなくて良かったと思ってしまう。
初めは魔物料理に抵抗感満載だったパーティーの面々も、狩る前の気色悪い容姿と、料理後の見た目のギャップに戸惑いながらも、少しずつその「危険な美食」にまんざらでもない感じになっていく・・・
ストーリー的には、ダンジョン下層で空腹のためレッドドラゴンにパーティー全滅を食っらってしまい、その時に主人公ライオスの身代わりとなってドラゴンに食われてしまった妹ファリンを如何にして救助するか、が本筋となっている。
その救出劇の最中、魔物料理を食らいながら物語は急変していく、といった感じだ。
『ダンジョン飯』最新刊の気になる展開は・・・
変わり果ててしまった主人公ライオスの妹ファリンのあとを追うべく、ダンジョンの更に下層に潜った彼らがまたアクシデントに遭遇するところから始まる。
容姿が別種族と変わってしまうという、またブッ飛んだトラブルではあるが、ここでパーティーメンバーの過去が少しずつ明かされていくという展開になっていく。
各種族とも、複雑な因果関係や性格や文化、寿命など思いの外細かく描写されている作品なだけに、この辺のお互いの種族に実際になってみて体験させるというアイデアも面白いと思う。
ドワーフという種族になってみて初めて気づいた得意な面や弱点などが、このパーティーの今後に活きてくるのかな。
もちろんそのアクシデントの間も魔物グルメの展開も挟みつつだが、今回は盗賊のチルチャックの過去とマルシルの絡みが面白かった。
いつぞやのシェフ兼任ドワーフのおっさん「センシ」の鬱展開な過去話とはまた違って良かった。
あの「グリフィンのスープ」の回の超えちゃイケナイ一線の過去話は結構精神的に来るモノがあったからなぁ・・・
今回はほんわか系が多くて良かった。
6巻で新たに仲間になった「イヅツミ」のツンデレっぷりもなかなか面白くて良い。
かなり自由奔放な猫キャラ「イヅツミ」が「マルシル」に懐いてしまったのか懐いてしまっていないのか・・・
新たな展開を迎えてのダンジョン飯8巻だけど、変わり果てた妹ファリンや狂乱の魔術師、カナリアと呼ばれるダンジョンを管理するエルフ達、そしてライオスやマルシルたちはどうなって行くのか。
色々な伏線の回収なども上手い具合にハマってる感のあるこの作品『』
第9巻の続きがきになるところ…!
1巻から続いてはいるが、妹ファリンをどのようにして救い出すのか。
今後の展開も非常に楽しみではある。
『ダンジョン飯』のアニメ化はどうなった?
一番気になるのがダンジョン飯の『アニメ化』だが、第8巻の宣伝動画で30秒のダイジェスト風のアニメ映像がYouTubeで見れる。
コミックのイメージそのままで、魅力あるキャラクターが動いてるのは『』ファンにはたまらないのでは!
もちろんマルシルも可愛い!
そして各キャラクターのボイスのキャスティングとかも非常に気になりますねぇ。
漫画の完成度や人気度からも、是非ともアニメ化していただきたいところ。
と、こんな感じで今回は異色のグルメ異世界ロープレ漫画『』の感想でした。
異世界ファンタジー物の物語で魔物を食材に美味しい料理を作ってしまおうという異色の設定だが、作者「九井 諒子」さんの才能溢れる物語描写などを堪能堪能できるこの作品。
キャラクターもアクの強いのが揃っていて、シェフ兼任ドワーフのおっさん「センシ」やエルフの魔法使い「マルシル」も人気出そうだし、何より個人的に「マルシル」のフィギュアがあったら欲しいものだ。「イヅツミ」もね。
一風変わったファンタジーを味わってみたい方には大変オススメの漫画です。
ゆるーい料理シーンも交えながら死と隣り合わせの緊張感も持ち合わせる絶妙なサジ加減に、どっぷりはまってしまうかもしまうかも。
ファンタジー世界とグルメの融合漫画『』
アニメ化する前に是非読んで見てほしい!
「ダンジョン飯」の
試し読みはこちらから↓